香川大学 情報化推進統合拠点 サイバーセキュリティセンターは、2025年9月29日?30日に「セキュリティ?キャンプ2025ミニ(香川開催)」を開催しました。これに合わせ香川大学生で構成するサイバー防犯ボランティアSETOKUは、公開講座で登壇するとともに、専門講座では、他の参加者とともに、ハンズオンを通じてセキュリティ技術を学びました。
■ セキュリティ?キャンプ2025ミニ(香川開催)
https://www.security-camp.or.jp/minicamp/kagawa2025.html
セキュリティ?キャンプ2025ミニ(香川開催)は29日?30日の2日間にわたり、公開講座と専門講座が開催されました。
■9月29日 公開講座
公開講座では8つの講演が行われ、香川県警察本部、トレンドマイクロ株式会社、株式会社STNet、一般財団法人日本サイバー犯罪対策センター(JC3)、一般社団法人セキュリティ?キャンプ協議会など、外部機関から講師を招いて講演が行われました。?
トレンドマイクロ株式会社の松ヶ谷新吾氏による「フィッシング対策に係る産学官の共同研究について」では、フィッシング対策の強化に向けた産学官連携の重要性と、その実践がもたらす知見が共有されました。
また、株式会社STNetの三宅宏季氏および佐藤鈴佳氏による「世界最前線のサイバーセキュリティ:Black Hat & DEF CON 2025参加報告」「国際女性CTF『Kunoichi Cyber Game』参加レポート」では、国際的なセキュリティイベントに参加して得られた知見や最新動向が紹介されました。
さらに、JC3の八子浩之氏?河田芳希氏?久保田亜紀子氏からは、JC3の取り組みや「フィッシングサイト撲滅チャレンジカップ?チャレンジマラソン」を通じた学生参加型プロジェクトの事例が発表されました。
主催団体の一つであるセキュリティ?キャンプ協議会の齋藤徳秀氏からは、キャンプ?ミニ以外に実施されている人材育成事業の概要や、社会課題に対する取り組みの狙いと効果が紹介されました。
また、香川大学 情報化推進統合拠点 サイバーセキュリティセンターからは、「特殊詐欺体験アプリを用いた初年次教育の実践例の紹介」と題して、LINE上で詐欺手口を疑似体験できるアプリを活用した教育活動の成果を発表しました。
同じく香川大学のサイバー防犯ボランティアSETOKUからは、「地域とつながるサイバーセキュリティ ― 香川大学SETOKUの取り組み」と題して、代表の佐藤璃音、副代表の永江秀羽が登壇し、活動内容や受賞?報道実績を紹介しました。講演後には、参加者から「素晴らしい活動」「とても良い発表だった」といった高い評価をいただきました。
■9月30日 専門講座
専門講座では、株式会社スリーシェイクの水元恭平氏による「クラウドネイティブセキュリティ入門」、および株式会社日本経済新聞社の飯沼翼氏による「日常に潜む脅威から学ぶWebセキュリティ入門」が行われました。
水元氏の講座では、クラウドネイティブ環境におけるセキュリティの基礎をテーマに、コンテナやKubernetesを用いたハンズオンを通して実践的な知識を学びました。
飯沼氏の講座では、仮想マシン環境を使ったWebサービスの脆弱性診断を体験し、セキュリティ上のリスクや防御手法を実践的に学びました。SETOKUを含む参加者にとって、通常の活動では得にくい専門的な技術を習得する貴重な機会となりました。
■? まとめ
今回のセキュリティ?キャンプ2025ミニ(香川開催)は、香川大学で初めての開催となりました。参加したSETOKUメンバーにとって、将来のキャリア形成にもつながる有意義な経験となりました。
SETOKUでは、今回のような専門的なセキュリティ技術の習得機会を今後も活かし、セキュリティ?キャンプや各種講演、CTF(Capture The Flag)などへの参加を通じて、学外での学びもさらに深めていきます。
最後に、本イベントの開催にあたりご尽力くださった一般社団法人セキュリティ?キャンプ協議会事務局、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)をはじめとする運営関係者の皆様に、心より感謝申し上げます。