~あなぶきアリーナ香川のプレオープンイベントに向けて~
私たちは、2025年3月にオープンするあなぶきアリーナ香川のプレオープンイベントに向けて、工事現場の囲いにメッセージボードをデザインするプロジェクトを行いました。
コンセプトは、「新しい仲間と何がしたい?」です。香川県の未来を担う子どもたちからアリーナでやってみたいことやアリーナのある街をどのようにしたいかなどのメッセージを集め、それらをもとに、メッセージボードをデザインしました。
このプロジェクトには21人のメンバーが参加し、メッセージボード制作とワークショップ制作に分かれ、イベントに向けて準備を進めました。まず、集まったメッセージを分析班がテキストマイニングという手法を使い、頻出するワードやそれぞれの関連性の調査、テキストの分類を行いました。次に、その結果をもとに、デザイン班が新アリーナのコンセプトに合わせて、瀬戸内の穏やかな風景をテキストと色の配置で表現しました。また、ワークショップ制作では、当日の来場者にマグネットシートにメッセージを書いてもらい、メッセージボードに直接貼り付ける方法を企画し、準備を進めました。今回大変だったことは、予想をはるかに超える量のメッセージが集まり、分析やデザインに影響が出たことでした。ただ、文章を並べるだけでなく、近くからでも遠くからでも興味を持ってもらえる作品に仕上げるため、コンピュータを通して解析するだけでなく、自分たちで読んでよりワクワクするメッセージを前面に出したり、文字を並べた時におかしくないか全体を見直すなど、細やかな工夫を積み重ね最終的には素晴らしいデザインに仕上がりました。制作班全員の進行力や発案力のおかげで、週2回行っていた進捗報告会では毎回すごい勢いでブラッシュアップされていき本当に感動しました。
イベント当日は、メッセージボードのお披露目の後に、自分の夢を書いてメッセージボードをさらに彩るワークショップを行いました。小さなお子様からご年配の方まで、多くの方々にご参加いただきました。中には、メッセージを送ってくれた小中高生が自分のメッセージを探している姿や、子どもたちの思いをじっくり読んでいる方も見受けられました。
このイベントを通じて、新しいアリーナが地域の皆さんにとってどれだけ大切な場所になるかを感じることができました。また、今回のプロジェクト全体で学んできたことを生かし、今後も活動を続けていきたいと思います。
創造工学部 造形?メディアデザインコース4年
玉垣真琴
Tamagaki Makoto
私立親和女子高等学校(兵庫県)出身