香川大学?瀬戸内圏研究センターでは、さぬき市の学芸員?山本 一伸氏を客員研究員として迎え、日本初の国立公園である瀬戸内海国立公園制定に尽力した香川県さぬき市出身の小西 和の研究調査を実施して参りました。この度、その成果として本書を出版することが出来ました。
瀬戸内海国立公園の制定に尽力し、瀬戸内海を総合的に研究した名著『瀬戸内海論』の著者である小西 和のことは、地元の香川県ですらあまり知られていません。また、瀬戸内海のすばらしさを紹介する際によく用いられる「瀬戸内海は世界の宝石」という言葉も、これが農学者?教育者として著名な新渡戸 稲造が小西 和の『瀬戸内海論』の序文で述べた言葉であるということも意外と知られておりません。
瀬戸内海をフィールドとして研究を続けてきた当センターにとって、小西 和のことがその功績に比して広く知られていないことは非常に残念に思われ、せめて小西に関する書籍があればと常々思っておりました。そのようななかで、非営利活動法人?瀬戸内海研究会議の監修という形で、国立公園制定90周年となる本年に、本書を出版するに至りました。
本書『瀬戸内海国立公園の父 小西 和』が広く読まれることによって、瀬戸内海周辺に住む私たち「瀬戸内海市民」だけでなく日本中の人々が、瀬戸内海のすばらしさとその重要性を理解し、より一層この海を大切に思う心を持ち続けられることを願っております。本書は、Amazonで購入可能です。
本書の出版にあたり、元毎日新聞社論説委員の元村 有希子さんに、本の帯の推薦文書いて頂きました!