本学教育学部の寺尾徹教授が研究代表者を務める提案課題「バングラデシュ北東部ハオール域の高精度洪水予測システムの共創と実装」が、地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS サトレップス)において条件付きで採択されました(※以下参照)。

 SATREPS(Science and Technology Research Partnership for Sustainable Development)は、科学技術と外交を連携させ、相互に発展させる「科学技術外交」の一環として、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)と独立行政法人国際協力機構(JICA)が連携して実施するプログラムで、地球規模の課題解決を目指した国際共同研究を推進しています。

 本研究では、バングラデシュ人民共和国のダッカ大学などと連携し、バングラデシュ北東部ハオール地域を対象に、国際河川の氾濫に対する予測精度を高めた洪水予測システムの共創を目指します。これにより地域の防災力向上に貢献し、将来的には研究成果を中央政府に提案し、「ハオールマスタープラン」に基づく国家適応計画(2023–2050)への活用が期待されます。

 ※外務省による相手国政府との実施にかかわる国際約束の締結、相手国関係機関との実務協議が合意に至り、正式に共同研究を開始するまでの暫定処置

つきましては、是非取材くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

【研究代表者】教育学部教授 兼 四国危機管理教育?研究?地域連携推進機構教授 寺尾 徹
【研究課題名】バングラデシュ北東部ハオール域の高精度洪水予測システムの共創と実装
【相手国研究機関】バングラデシュ人民共和国 ダッカ大学
【研究概要】
 本研究は、氾濫湖(ハオール)の季節的な消長による深刻な被害を抱える北東部を対象に、低平地において離合を繰り返す国際河川の予測不確実性を低減した高精度洪水予測システムを共創し、ハオール域における地域防災力の向上への貢献を目指します。
 具体的な取り組みは以下のとおり。
 1)低平地に対応した洪水氾濫モデルの開発と予測システムの実装
 2)国際河川の上流域を含む気象水文モニタリングによる予測精度の向上
 3)気候変動影響評価による将来の極端降水?洪水リスクの改善予測
 4)予警報システムの改良と防災教育を通じた地域適応型活用方法の開発

【研究に関するお問い合わせ先】
  香川大学教育学部教授 寺尾 徹
  E-mail : terao.toru@kagawa-u.ac.jp
【その他お問い合わせ先】
  香川大学 教育?学生支援部国際課
  TEL : 087-832-1178
  E-mail : kouryu-h@kagawa-u.ac.jp