6月19日Vibul Trakulhoon医師(バンコク空軍病院外科部長、タイ静脈経腸栄養学会会長)やPin-Wen Lin医師(国立成功大学医学院メディカルセンター外科教授)らが、患者の栄養管理をチームでサポートする「栄養サポートチーム(NST)」を全国に先駆けて全科型で立ち上げ運営している当院の視察に訪れ、医師、看護師、栄養士、薬剤師、臨床検査技師ら多職種が連携して取り組む横断的な患者支援システムについて学びました。
訪問したのはタイと台湾の医師、臨床栄養看護師ら8人で、栄養管理室などを見学した後、NST委員会委員長の合田文則助教授からNSTを取り入れた経緯やその運用のノウハウさらにアウトカムについて1時間にわたり受講し、当院のチームメンバーを交え活発な意見交換がなされました。
当院は、2001年12月に大学病院で初の全科型NSTを発足し、栄養管理専門のチームとしてではなく、リスクマネージメントや感染や褥創対 策等を包括した診療基盤を支える重要なツールとして位置付けた活動を行なっています。横断的チーム医療のモデルとしての位置付けであり、成功の有無により 患者の治療成績のみならず病院の評価、将来が決まるため当院での活動は専門誌でモデル病院として紹介されています。また、信州大学など国内からの視察も多く積極的に受け入れています。