2014年09月30日
知能機械システム工学科の寺尾京平准教授の研究課題が、独立行政法人科学技術振興機構(JST)の平成26年度戦略的創造研究推進事業「さきがけ」に採択されました。
本事業は、国が定める戦略目標の達成に向けて、独創的?挑戦的かつ国際的に高水準の発展が見込まれる先駆的な課題達成型基礎研究を推進するものであり、科学技術イノベーションの源泉となる成果を世界に先駆けて創出することを目的としています。
採択された研究領域は「統合1細胞解析のための革新的技術基盤」で、1細胞解析技術の新たな核となる革新的シーズの創出を目指して、唯一無二の技術開発に挑戦する若手個人研究者を結集するものです。本領域では今回231件の応募の中から、14件が採択されています。
寺尾准教授の研究課題は「シングルセル分解計測へ向けた細胞空間分画技術の創出」です。ナノブレードと名付けた、髪の毛の太さの1000分の1の太さの微細な「刃」状構造を作製することで、1個の細胞を複数の極微小な領域に、物理的に切断する「細胞空間分画技術」と呼ぶ新たな細胞加工技術を開発するものです。将来的には、本技術により、これまでは扱うことのできなかった細胞1個のさらに内部の非常に小さい一部分を物理的に回収して操作できるようになり、計測技術と組み合わせることで、生物学上の様々な発見に役立つことが期待されます。
?独立行政法人科学技術振興機構(JST)プレスリリース
http://www.jst.go.jp/pr/info/info1051/index.html
?平成26年度採択課題一覧
http://www.jst.go.jp/kisoken/presto/news/2014/140926presto.pdf