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博士前期課程 材料創造工学専攻1年 濵本汰一

博士前期課程 材料創造工学専攻1年 濵本 汰一

インターンシップ期間: 4ヶ月間
インターンシップ受け入れ協定校: Polytech Annecy-Chambery(フランス)
インターンシップ先: SYMME研究所

私が経験した国際インターンシップは、人生で最も過酷で試練的な日々でした。しかし帰国した今、私は自分自身に心からの誇りと自信を持つことが出来ています。

私はフランスにあるPolytech Annecy-Chambery のSYMME研究所で、2013年9月から滞在しインターンシップを行いました。率直に言えば、楽しい海外生活などという決して生易しいものではありませんでした。あらゆる場面で立ちはだかる言語の壁はもちろん、日本との社会システムの違いに翻弄され、価値観の違いに困惑しました。現地で出来た数多くの友人に助けられなければ到底乗り越えられなかったでしょう。しかし何より苦心したのが、研究所でのインターンシップ(実務)でした。そこに日々の決められたスケジュールや業務指示などは無く、自らPDCA(Plan(実験計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善))のサイクルを回すことが要求され、派遣前に日本で下調べしてきた文献や知識では歯が立たず、来る日も来る日も頭を抱えました。焦燥感を抱く私に適切なヒントを与えてくれたChristine教授や実験装置を熟知するMarc博士、国内分の試薬発注をサポートしてくれたJean-Christophe、急な質問メールにも対応してくれたGrenoble大学のMevel博士といったチームメイトには、私のインターンシップを支えてくれて心から感謝しています。

香川大学工学部の国際インターンシップ制度は、派遣生の心の持ち様次第でその意味が大きく変わります。仕事は楽に済ませて海外旅行に力を注ぐことが事実上可能です。しかし、それではもったいないと私は思うのです。海外で働き、職場の同僚や上司と意見交換をし、協働して海外で成果を出すことができるチャンスはここにしかありません。本気で仕事に取り組んだその経験は、必ず人生の糧となります。私を監督してくれたChristine教授は最後の別れの日の夜、私にとって忘れられない言葉をかけてくれました。私はそれで初めて自分自身の価値に気付くことが出来ました。この報告書を読む一人でも多くの後輩が、国際インターンシップ制度を通して自分を成長させられることを願います。

レジデンスにて
現地に到着した初夜、レジデンスにて

フランス語学学校の友人と
仕事帰りに通っていたフランス語学学校の友人と

観光旅行
休日の観光旅行でリフレッシュ。たくさんの美しい町を訪れました。

Christine教授と
監督してくれたChristine教授とSYMME研究所内にて

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