日本社会を取り巻く環境は大きく変わろうとしています。日本人口の3分の1以上が65才以上の高齢者となる少子高齢化時代への突入、バブル崩壊後、人?物?金が自由に国境を超える世界のメガコンペティションの中での日本の地位低下、工学、医学などの進歩による工学基盤分野のパラダイム変換など、大きな変化の中で、社会における大学の果たすべき役割が問い直される時代になってきました。この様な変化の中で、大学における教育?研究活動の社会に対する説明責任は、以前にもまして重要性をましてきました。そこで、香川大学工学部では平成13年4月に広報室を設置し、研究内容の開示、成果の社会還元、教育の社会との連携活動等を、社会に発信すると共に、社会との連携を推進する活動を継続してきました。
平成16年4月からは大学法人化が実施に移り、工学部では博士課程が設置され博士課程後期の教育?研究が開始されます。また、教育面では工学教育方法の世界標準を認可する機関として設立されたJABEEへの認可申請活動が推進されます。この様に、平成16年4月以降、大学を取り巻く環境は大きな変革の渦の中にあり、教育?研究活動に対する広報活動が社会との連携を強める上で、益々重要になっていくものと考えています。
香川大学工学部は、教育理念として「文理融合」を掲げ教育活動を進めておりますが、広報活動として本部企画とは別に、地域の高校との連携、小学生?中学生へのものづくり教育などを積極的に進めてきております。研究面では地域の経済発展のため、地域産業界との連携、産学官連携事業を推進してきました。広報室では、毎年これらの活動をパブリシティーファイルとしてまとめ刊行すると共に、研究活動についてはオープンキャンパスを開催し、地域の方々、高校生等には研究活動の紹介を行ない、小?中学生へのものづくり体験教室等を実施しております。
これからも、地域との強固な連携を図るため、工学部の教育?研究活動の状況を、工学部HPや工学部ニュース、一般の報道機関を通じ積極的に広報を進めていく所存でございます。工学部の広報活動に対する皆様方のご理解、ご協力、ご支援をいただけますよう、よろしくお願い致します。