平成13年11月に香川県塩江温泉で開催された第11回日本機械学会、設計工学?システム部門講演会にて工学部4年生の高橋絵美子さん(指導教官:荒川雅生助教授)が最優秀発表賞の決定を受けました。
発表タイトルは、「巡回型領域適応型遺伝的アルゴリズムのスケジューリング問題への適用」でした。これは、四国コカ?コーラボトリング株式会社との共同研究の成果の一部です。
同社では、毎日サービスマンが自動販売機への缶を充填していますが、 その作業の効率化を目的としてどの順番に自動販売機を回るとかかる時間が減って、効率よく巡回できるかを巡回型領域適応型遺伝的アルゴリズムという新しい方法を用いて解いたものです。100件ほどの発表の中から選ばれた最優秀発表3件のうちの1つという栄誉となります。実際の授賞は平成14年度の部門講演会で行われます。
日本機械学会は会員数が4万人を超える日本では最大級の学会です。現在、 20部門に分かれて活動を行っており、設計工学?システム部門は、総登録者数が5千名ほどの部門です。最優秀発表賞はどう部門から毎年行われる部門講演会において優秀な発表を行った若手の研究者に送られる賞です。昨年度までは、主に大学院生、企業の若手の研究者が受賞の対象となっていました。学部生の受賞は今回が初めてであり、それを工学部の第1期生が受賞することになったことは、香川大学工学部にとっても大きな誇りです。指導教官の荒川助教授は、「私も「若手」の一人としてこの賞を毎年受賞できるように頑張っていたはずなのですが、いつのまにか自分の指導学生が受賞させていただくようになりました。ひょっとすると、本人以上に喜んでいるのかもしれません。」と語っています。