田原研究室では、有機分子や金属錯体を取り扱っており、「分子レベルでの電子の出し入れ（レドックス）を利用した材料開発」に取り組んでいます。
　具体的には、①2つの分子を連結することで、光ファイバーで用いられている3つの通信波長（850、1300、1550 nm）の光を選択的に吸収する近赤外色素のシリーズを開発しています。②電荷を捕獲できる分子のコーティング剤を開発し、有機トランジスタにメモリ機能を持たせることに成功しています。
　人間の目には見えない分子レベルでの仕掛けを作ることで、新しい機能を生み出すことを目指しています。

▲①開発した近赤外色素の吸収スペクトル


▲②開発した有機トランジスタメモリ