香川大学学生総合防災無線局「つなぐ」プロジェクト実行委員会

目的 : 災害時の情報伝達や無線通信の重要性を大学や地域?社会に向け発信する

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大学祭での警備の様子              通信を行う上で欠かせない存在であるアンテナ

「災害時の情報伝達や無線通信の重要性を大学や地域?社会に向け発信する」、私たちが行っている「つなぐプロジェクト」はこの目的を掲げ日々活動しております。活動内容について、主に発信?育成?活用の観点で活動しています。発信は新歓祭や授業内広報、SNSアカウントを活用するなどで確実な人員確保ができるように努めています。育成はアマチュア無線機の使用方法について、専門家の方々を招き講義を実施したり、あまり馴染みが無い無線機に対して、親しみを持たせる為に平時より無線機を用いた活動を行ったりしています。活用は各団体と綿密な連携を図り、訓練などを実施しています。私がこのプロジェクトに参加した動機は、プロジェクトの母体となっている「香川大学学生総合防災無線局」というサークルに所属しており、このサークルが主体で行っている活動であるからです。私自身が大学で防災について学んでいるので、「この学んだ知識を活かしたい」という思いを持ち日々の活動に臨んでいます。

このプロジェクトにおける日々の活動を通して気づいたことは、無線機を用いた活動の重要さです。災害時には有線通信が使用できなくなり、情報伝達が困難になる一方で、無線通信は生き残り情報を伝えることが可能です。実際にプロジェクトの活動の一つに「非常通信訓練」というものがあります。その
活動は非常時を想定して、避難生活を行う中での情報共有を行う中での情報共有を林町キャンパスと幸町キャンパスという遠距離間で行うものです。実際に無線機を用いて情報共有を行う事に最初の頃は慣れていなかったものの、この訓練を繰り返していくうちに、実際の被災時を想定した適切な行動を取ることができました。このプロジェクトに参加する前は防災における無線機の重要性を理解できていませんでしたが、このプロジェクトを通して気づき、自身の知見が広がったとも思います。

活動の中で難しかったことは、無線機を用いた交信です。プロジェクトにおいて活用している無線機は「単信方式」であり、話し手が1名のみに限定された状態で交互に会話を行う通信方式となります。その為同時に発信してしまった場合、うまく交信する事ができなくなります。またお互いに離れた場所での交信なので、発信するタイミングを見極める必要があります。私はタイミングが掴めず苦戦していましたが、無線機の専門家の方々にコツを学び、交信する技術を磨いてきました。

今回の経験を、いずれ起こると予想されている南海トラフ巨大地震における避難生活の際に活かせるように、日々通信訓練を行い交信技術を向上させ、さらに後輩にも受け継げるようにその技術を確立させたいと考えています。                                                                       

創造工学部3年 堀切瑞月
福岡県立育徳館高等学校 出身

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講義の方をお招きした無線機についての講習会の様子

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非常通信訓練で活用した道具(カード)を扱う様子

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無線機講習会

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デジタル簡易無線機とアマチュア無線機     ? 大学祭での警備