ヒマラヤ山脈の中央部を占めるネパールは、インド亜大陸とユーラシア大陸の衝突帯に位置し、巨大地震だけでなく、モンスーン期の豪雨等によって世界で最も災害が発生しやすい国の1つである。
香川大学では、2010年11月にネパール国立トリブバン大学と学術交流協定を締結し、これまでに降雨による土砂災害の予測の共同研究を行ってきた。また、2015年ネパール地震後、地震災害調査を共同で実施するとともに、JSTのさくらサイエンスプログラムや講演会などを通じて、災害リテラシーの向上に努めてきた。その結果、トリブバン大学で修士号を取得した研究者に課程博士1名、論文博士1名を授与してきた。
2019年11月には、機構とトリブバン大学附属サマルパンアカデミー危機管理研究所との学術交流協定を締結し、今後更なる連携を強化していく予定である。